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ごあいさつ

はじめまして。
このブログは管理人が某SNSのコミュニティで作成した『ジョジョの奇妙な冒険』二次創作・パロディネタの保存庫として生まれました。SNSで公開していない新作もいずれ書く予定です。
キャラ崩壊、同人的要素、女性向けの表現、そこそこの下ネタを含む場合がありますので、苦手な方は閲覧をお控え下さい。

本ブログで扱うカテゴリーは次の通りです。

・ボスたちの奇妙な共同生活(荒木荘):ジョジョの歴代ラスボスたちが一軒家で平和な共同生活を営むお話です。他のジョジョキャラたちもご近所に住んでいて遊びに来たりします。
・暗殺チームの奇妙な日常:暗殺チームの清く貧しく面白おかしい日常を追ったお話です。ボスたちと交流したりもします。
・ジョジョ×他作品パロディ
・替え歌
・その他、小ネタ・雑談など

基本的にほのぼの・ギャグ要素多めです。

※ 性別反転ネタ始めました。他の記事と別カテゴリーにしてありますが、苦手な方はご注意下さい。
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クロスオーバー:「他人の空似」

※ 『封神演義』がやってきた! 哎呀呀(アイヤーヤー)!の続編です。



 なぜ彼を拾ったのかといえば、ちょっとした気まぐれと親切心から、ということになるだろう。

 夏の暑さが和らぎ、秋の気配が漂い始めたある日のことだった。図書館で借りた本を返しに行こうとしていた時、不意に背後から

「ねえ、そこの君」

 と呼び止められた。

 父さんにそっくりな声だった。でも、こんな昼日中に父さんが外を出歩くだろうか? そもそも僕を「そこの君」なんて呼ぶだろうか? 訝りながら後ろを振り向いた。

 声の主は父さんではなかった。髪の色と無駄にけばけばしい雰囲気が父さんに似ていると言えなくもないが、父さんよりずっと華奢な体つきの男。舞台化粧のような派手な顔には、どうしていいか分からないという表情が浮かんでいる。

「ここはどこだい? 金鰲島に戻りたいんだが……」

 金鰲島? そんな地名がこの辺りにあるなんて聞いたことがない。

「さあ……地図、見ます? 現在地がここですけど、この地図のどっちの方向から来たか分かりますか?」

 スマートフォンの地図を彼に見せた。彼はしげしげと画面を見た後、首を横に振った。

「全く分からない。というより、僕はひょっとしたら違う世界に来てしまったのかもしれない」


 僕たちが暮らす世界に並行して、パラレルワールドがいくつも存在し、それぞれの世界に異なった歴史がある。そもそも僕たちが今いる世界も、「元の世界」で生きていた人間たちが、生まれた時代も国も飛び越えて一箇所に集まって暮らしている世界だ。神父さんやヴァレンタイン大統領に常々そう聞かされてきた。

 だからパラレルワールドから来た人間が僕の前に現れても不思議はない。多分彼の頭がおかしいわけではないだろう。

 立ち話も何なので、空腹だと言っていた彼にスパゲッティと飲み物をおごり、話を聞いた。

「パラレルワールドか。僕もそういうものがあるかもしれないと薄々感づいてはいたけれど、まさかこの僕がそこへ飛ばされるとはね」

 スパゲッティを口に運びながら彼は言った。

 趙公明、というのが彼の名前らしい。そんな東洋的な名前だとは思ってもみなかったので、二度ほど聞き返してしまった。

 金鰲島というところで修行をし、弟子を取って暮らしている仙人で、若く見えるが年は千歳以上だという。歩き慣れているはずの金鰲島の中でなぜか道を間違え、いつの間にかここに来ていたらしい。

 腰に差している乗馬用の鞭のような形の武器と、ポケットに入っている見たこともない貨幣が少し。それが今の彼の全財産だった。

「参ったな。このままだと食事もできないし、寝るところもない……ひとまず君がごちそうしてくれて助かったよ」

「仙人って、霞を食べているわけではないんですね」

「食事はするよ。美食こそ人生の楽しみじゃないか」

 しゃべるとやっぱり父さんに似ている、と思ったからかどうか分からない。しかし、ふと気づくと僕はこう言っていた。

「趙公明さん、うちに来ます? 寝るところ、ないんでしょう? 僕はジョルノ・ジョバァーナ。ギャング組織『パッショーネ』のボスです」

 彼は怖いくらい満面の笑顔になり、

「ありがとう。それなら君のところでやっかいになるよ、ジョルノ君」

 と答えた。


 こうして、彼――趙公明さんは僕の家にやってきた。

 何日か経つと、彼の人となりがだんだん分かってきた。仙人だから物静かな人なのかと思ったらとんでもない。父さんと同じか、それに輪をかけて傍若無人で困った人だった。

 家にあった貰い物のブランデーに勝手に手を付けたのはまだいい。そもそも僕が飲まないので持て余していたものだったのだから。

 だが、何か生活に必要なものを買ってくるといいと思って現金を渡したら、彼はそのお金で目がチカチカするような花柄のカーテンを買ってきて家中にかけてしまった。窓という窓がどぎつい花柄で埋め尽くされた家を見て、僕はめまいを起こしかけた。

「何でこんなに無駄遣いしたんですか? 他に買わないといけないものはいくらでもあるでしょう。それにここはギャングのボスの家なんだから、むやみに目立って暗殺の標的にでもなったら困るんです。勝手なことはしないで下さい」

 僕が叱りつけると、彼はしぶしぶカーテンを元に戻すことに同意した。

 なのにその翌日、彼は何と性懲りもなく十万円もするアンティークのベッドを取り寄せる契約を家具店でしてきてしまったのだった。

「ロココ調のベッドさ。ヘッドボードの形と猫足が実に美しくて、良く眠れそうなのだよ」

 気の触れたヒマワリの花のような能天気な顔でそう言ってのけた彼を見て、僕はカッと来た。彼がスタンド使いでないことも忘れて、彼をゴールド・エクスペリエンスの拳で殴り飛ばしてしまった。スタンドが見えない彼が、拳を避けることもできずもんどり打って倒れたのを見て、僕は自分のしてしまったことを少しだけ後悔した。他人を暴力で屈服させ、支配する……まるで僕の義父がしたことと同じじゃあないか。しかし、言うべきことははっきり言っておかなくてはいけない。

「何なんだ、今のは……」

 感覚が暴走し、面食らっている彼に、僕は心を鬼にして告げた。

「僕たちの能力、スタンドのビジョンは、スタンド使いにしか見えません。ただ殴りつけるだけでなく、物体に生命を与え、生きている人間の感覚を暴走させることができるのが僕の能力です。この次に僕に無断で好き勝手な行動を取ったら、こんなものじゃあすみませんからね。この家からも出ていってもらいます。寝るところならソファーベッドがあるんだからそこで寝て下さい。床で寝るよりましでしょう」

 目に見えない攻撃がショックだったのか、感覚の暴走がこたえたのか、それ以来彼はいくらかおとなしくなった。

 一方、彼の意見を受け入れたこともある。

「どうもこの家は色気がなさすぎるんだよね。花瓶に花くらい活けたっていいじゃないか」

 と彼は主張した。

 家に花を飾るなんて無駄もいいところだと思っていたが、カーテンを花柄にされたり、余計な家具を買われたりするよりはましだ。適当な花瓶を買いに行き、僕の能力で作ったカサブランカやバラをそこに活けた。僕がその辺にあったクリップやホッチキスの芯から花を作るのを見て、彼は目を丸くした。

 最初はそうやって僕が作った花を活けていたが、ハサミで茎の長さを詰めようとした趙公明さんにダメージが反射して、彼の足首がざっくりと切れるという事故があってから、花屋で普通の花を買ってくることにした。

「君の作った生き物を攻撃するとダメージが跳ね返ってくるなんて聞いてないぞ。ひどいじゃないか」

 足の治療をしている僕に、趙公明さんはブツブツと文句を言った。

「すみません。言うのをすっかり忘れていました」

「ひどいやつだ。君は本当にひどいやつだ」

 僕が家に連れてこなかったら野垂れ死にしていたかもしれないのに「ひどいやつ」もないものだと思ったが、今回ばかりは説明を怠った僕の責任なので、何も言えなかった。

 

 ロイヤルミルクティーが趙公明さんの好物であることが分かった。最初は茶葉から淹れたのではなく粉末のものを出すと不平を言っていたが、いちいち淹れるのも大変なので慣れてもらうことにした。だいぶ前に父さんが半ば無理やり僕にくれたヴィクトリア様式の椅子とテーブルを気に入り、そこでお茶を飲むのが彼の日課になった。

 食べ物については、初めの頃は

「もっとこう、フォアグラとかトリュフとかはないのかい?」

 などと寝ぼけたことを言っていたが、

「それが住まわせてもらっている人の態度ですか。普通の食事しか出せませんよ」

 と言って取り合わなかったら、次第に何でも食べるようになった。少食だが、食べられない物はあまりないようだ。

 しかし、初めて彼を父さんに引き合わせた時、どうも彼のことが気に食わなかったらしい父さんが出したうなぎのゼリー寄せは食べる気がしなかったらしい。

 その後も父さんは趙公明さんと顔を合わせるたびに

「まだいるのか」

 と苦々しげに言った。

「君の父上は僕のことが嫌いなんだろうか?」

 ある時趙公明さんは僕に尋ねた。

「同族嫌悪じゃあないですか? 父さんもあなたみたいに派手好きで傍迷惑な人ですから」

 実際、父さんのように凶暴でないことを除けば、彼はやはり父さんに似ている、と僕は感じていた。

 そう思うのは僕だけではないようだった。組織の仲間たちに趙公明さんを会わせた翌日、ミスタにこう聞かれた。

「ジョルノ、あの人、もしかしてお前の兄さんじゃあないのか?」

 やはりそう思われたのか。父さんの日頃の行いのせいもあるだろうが。

「いいえ。血縁の感覚も星型のアザもないし、赤の他人ですよ」

「そうなのか? でも何かお前の親父さんに似てないか? 声もそっくりだし」

「そこは確かに僕も気になっていました。でもごめんですよ、あんな兄さん」

 しかし、それ以来、みんな趙公明さんを「ジョルノの兄さん」と呼ぶようになってしまった。

 僕の「兄さん」がうちにいると聞いた弟たちが泡を食ってやってきた。趙公明さんと会ってみて血縁の感覚がないのを確かめると

「なーんだ、親父の隠し子がまだいるのかと思ったじゃあねーか」

「俺なんて『ジョルノに兄さんがいる』って聞いて、目が開かなくなって倒れそうになったんだからな」

「しかし兄ちゃんも兄ちゃんだぜ、わざわざ変なやつを拾ってくるところまで親父に似なくたっていいのに」

 と、口々に勝手なことを言って帰っていった。

「そうか、君には三人の弟君がいるのか」

「そうです。と言っても、全員母親が違うので、最近まで会ったことがありませんでしたが」

「そうなのか。ハハハ、父上も隅に置けないな」

 ちっとも笑い事ではない。

「それはさておき、ジョルノ君も兄弟は大切にしたまえ。実は僕にも妹が三人いるんだが、今どこで何をしているだろうか……僕を心配してくれているだろうか?」

「いるんですか、妹さん」

「いるとも。強くて心優しい、僕の自慢の妹たちさ」

 そう言うと、趙公明さんは少し目をうるませた。

「しかし、『ジョルノの兄さん』か。ここに来て弟が一人増えるというのも悪くはないな」

「僕はあなたの弟になるつもりはありませんよ」

 聞いているのかいないのか、趙公明さんは鼻歌交じりに棚からブランデーのボトルを取り出した。今夜も寝る前に一杯やるつもりらしい。


「ジョルノー、兄さんいる? ちょっと聞きたいことがあるんだ」

 ナランチャが訪ねてきた。

 趙公明さんは漢字の読み書きができるので、ナランチャは彼に漢字を教わりに来るようになっていた。

「漢字というのはどうも角ばっていて、エレガントさが足りないと思うのだけどね……ほら、これが漢字の『四』だ」

「これが『四』!? 『一』から『三』まではそのまんまだけど、こんなの覚えられるかなぁ? ギアッチョだったらすごい勢いでキレてるぜ? あ、ギアッチョっていうのは、うちの組織にいる、こういうことにすぐキレるやつで……」

「ハハハ、これくらいでつまずいていたら『華麗』なんてとても書けないぞ?」

「よし、やるぞ!」

 こんなふうに、よく二人でああでもないこうでもないとやっている。そういえばナランチャが組織に入った経緯と、趙公明さんがうちに来た経緯は似ていた。

 ナランチャが日本の漫画を持ち込んで、そこに出てくる漢字について聞くこともある。彼が「呪」という漢字を指差して

「この字、四角がいっぱいあってかっこいいなぁ。刺青で彫れねーかな?」

 と言い出したとき、趙公明さんがいつになく真剣に

「やめたまえ」

 と言ったのには少し驚いた。

 ポルナレフさんも趙公明さんに会った。趙公明さんがたまに口にするフランス語の発音の間違いについてチクチク文句を言った後、陰で僕に

「何だあの似非貴族野郎!」

 と毒づいて帰っていったので、好感触とは到底言い難いようだったが。

 趙公明さんは、僕がパッショーネのボスの座に着くまでの話を聞くのが好きだ。プロシュートとペッシの二人と戦った話をした時は、何度か拍手をして「トレビアーン」と言ったほどだ。またある時は、チョコラータの話をしたら大声で笑い出した。どうしたのかと思ったら、元の世界にいるチョコラータによく似た人物を思い出したらしい。

 最近不穏な動きをしている別の組織の話もしたら、

「そんなもの、一気に潰してしまえばいいじゃないか。うんと華やかにね」

 と言い出したので、そんな簡単な話ではないと言っておいた。


 どうやら僕が趙公明さんと出会ったのと同じような現象があちこちで起きているらしい。

 父さんのところに誰も見たことがないような美女が現れ、あろうことか父さんをさんざん振り回して去っていった。シーザーさんとジョセフさんは、目の前で女の子をナンパしていた男が目障りだったので焼きを入れてやったら、それが東洋の国の王様だと分かり、生きた心地がしなかったと震えながら話してくれた。しばらく前にこの辺り一帯を襲った巨大な雷は、ピエロのような奇抜な服装の男の仕業だ、と仗助君が言っていた。彼が仗助君の髪型を笑い、ブチ切れた仗助君がお返しに彼の服装をけなしたら、仗助君の何倍もの剣幕でキレたのだという。シュトロハイムさんを分解しようとした科学者だと名乗る男には、人造人間の弟子がいるらしい。父さんの部下のラバーソールさんとオインゴさんは、同じように変身能力がある野郎に一杯食わされた、そいつの素顔がいい男だったのがなおさら気に食わない、と歯ぎしりして悔しがっていた。

 趙公明さんに聞いたら、どの人物にも心当たりがあるという。特に父さんの元に現れた美女は、付き合いの長い元同僚だそうだ。

 ほとんどみんなどこか共通点がある人物と出会っている。ひょっとしたら趙公明さんの話に出てきたチョコラータに似た人物も、どこかに現れているのではないだろうか。

 目の前の動物図鑑のページをめくる。心を落ち着かせたい時、夜の学校の図書館に来て読書をするのが僕の習慣だ。

 同じような環境に適応した動植物が、もともと何の類縁関係もないのに似てくるという現象がある。フクロネコ、フクロアリクイ、フクロモモンガなど、オーストラリアにいる有袋類の中に、他の大陸に生息する動物に似たものが多いのがいい例だ。平行世界の間でも、同じようなことが起こっているのかもしれない。

 趙公明さんたちの世界にはスタンド使いはいない。その代わり仙人や道士は特殊な武器を使う。あの巨大な雷を起こしたのもそれだという。

 僕たちのスタンドは彼らには見えない。しかし、仗助君が対峙した相手と同じように、凄まじい破壊力を広範囲に及ぼすようなスタンド使いは恐らくいない。スタンドが見えないのは確かに彼らにとって大きなハンデだが、戦ったらどちらが勝つか、簡単に決めることはできない。恐らくちょっとした偶然で勝負の結果は簡単にひっくり返る。それも、強くて栄華を極めた生き物があっさり絶滅し、弱い生き物がたまたま生き残って子孫を増やすということが頻繁に起きる、生き物たちの世界に似ているかもしれない。

 本を片付けて図書館を出ると、門の前に、見覚えのある痩せて背の高い人影が見えた。

「やあジョルノ君、迎えに来てしまったよ」

「過保護な親か何かですか」

「君の『兄さん』だからね」

「兄さんじゃあないでしょう。まあ、そういうことなら一緒に帰りましょう」

 僕たちが図書館と家のちょうど中間くらいの場所に差し掛かった時だった。不意に閃光弾のような眩しい光が辺りを包み、僕は思わず目を閉じた。

 後ろで微かにカチリという金属音が聞こえた。

「ジョルノ君、伏せて!」

 趙公明さんの声が響いた。目を開けると、鞭を構えてもと来た方へ飛ぶように走っていく彼の姿が光の中でかろうじて見えた。彼の鞭が勢い良くしなり、曲がり角の塀を粉々に打ち砕いた。ものすごい地響きがして、やがて光がふっと消えた。

 暗さに目が慣れ、僕が瓦礫の山と化した塀の方に向かったとき、趙公明さんは、遮光メガネをかけた男を瓦礫の中から引きずり出していた。

「死んではいないようだけど、生き埋めにした後でもう一度打っておいたからしばらくは動かないだろう。見たまえ。僕たちを撃つ気だったらしい」

 男の手には弾丸の込められた拳銃が握られていた。そういえば趙公明さんはミスタの拳銃を見たことがあった。

「この間から君と外出すると、どうも何者かに監視されているような、つけられているような気がしていたんだよ。いずれ襲撃してくるだろうと思っていたら、さっきの光、それに怪しい金属音……僕の読みが見事に当たったということだね」

「そういえばこの間、光を操ることができるスタンド使いの殺し屋の情報を聞きました。室内を急に暗くしたり、光学迷彩のように使ったりするらしいという話でしたが、なるほど、閃光弾代わりにも使えるのか……。どこが裏で糸を引いているのか調べないと。しかしよくとっさに動けましたね」

「僕をなめないでもらいたい。勝負の勘も腕も衰え知らずさ」

 返り血のついた鞭を手にし、白い歯を見せてニヤリと笑う姿は、獲物を仕留めた肉食獣を思わせる。そう、さながら太古の昔、サーベルタイガーが地球上で繁栄していた頃、サーベルタイガーがいなかった南米で彼らと対をなすように進化した「有袋類のサーベルタイガー」、ティラコスミルスのような。

「今回は趙公明さんのおかげで命拾いしました。でも、きっと第二、第三の刺客が送られてくるでしょう。油断はしないようにしないと」

「安心したまえ。君には僕という凄腕のナイトがついているのだからね」

「あまり自惚れない方がいいですよ。スタンド使いではない以上、スタンドの動きを見切ったり、本体ではなくスタンドに攻撃を加えたりできないんですから。今回も、もっと殺傷能力の高いスタンド使いが相手だったらどうなっていたことか」

「ジョルノ君はいつも手厳しいな」

「手厳しくもなりますよ。いつもすぐ調子に乗って、そのせいで大失敗して、なのにまるで懲りない父さんを見てきていますからね」

「でも僕が父上と同じとは限らないと思わないかい?」

 やれやれ、頭がいいんだか悪いんだか。本当におかしな人だ。


 今回のことを受けて、僕は今まで住んでいた家を出て、別の場所に避難することにした。

「あの男はどうするつもりだ?」

 父さんが聞いた。

「放り出しても行くところがない人なので、連れていきます。僕の命を救ったこともある人ですしね」

 僕が答えると、父さんは一言

「好きにしろ」

 と言った。

 僕たちは粛々と荷造りを進めた。趙公明さんもこっちに来てから買い込んだ服などを手際よく箱に詰めている。

「今まで移動のときはスーツケースを三つくらい持っていくのが普通だったから、ずいぶん荷物が少なく感じるよ」

「スーツケース三つですか? 無駄もいいところじゃあないですか」

「ノンノン、無駄なものか。君はいつもそうやって無駄だ無駄だと言うけれど、僕にとってはちゃんと理由が……」

「はいはい」

 ふと、しばらく前に、ダービー兄弟の兄、ダニエルさんに愚痴をこぼしたのを思い出した。

「みんな彼を『ジョルノの兄さん』と呼びますが、考え方も趣味も合わないし、うるさいし、非常識で迷惑だし……彼が来てからもう何度喧嘩になったか分かりません。あんな人が本当に兄さんだったらたまりませんよ」

 ダニエルさんは小さく首を振った。

「ジョルノ様、何度も喧嘩ができるということはちゃんとお互いの言いたいことが言える関係だということです。そしてジョルノ様はあの方の暮らしに気を配っていらっしゃるし、あの方もジョルノ様を身内のように思っておられるように見受けられます。趣味が合わなくても、性格が違っても、お互いを気にかけることができるなら、十分に仲のいいご兄弟ではありませんか。あやかりたいものです」

 そう言って少し悲しい顔をした。

 十分に仲のいい兄弟、か。いつか彼は元の世界に帰ってしまうだろうから、その時までの期間限定だけれども。

「さて、一通り荷物を詰め終わったし、ナイトキャップにいつものレミーマルタンでも少しいただこうか」

 趙公明さんが荷物に封をして立ち上がった。僕は食器棚を開け、二人分のグラスを取り出した。

「僕も付き合いますよ、『兄さん』。本当は未成年だし、あまり飲めませんけどね」



Pixivより転載。
実はどっちも子安さんが演じたDIO様と趙公明。髪や眉毛の色も似ているし、結構共通点がある気がします。
前作を書いた時「似てる二人は喧嘩する」が通奏低音になっているな、と考えていたら「収斂進化(本文にも出てきた、類縁関係のない動植物が進化の過程でたまたま似た姿形になる現象)」というワードが頭に浮かびました。趙公明もまさか自分が有袋類だと思われているとは思うまい。
ちなみに「有袋類でないサーベルタイガー」スミロドンは「天然のアスファルトの沼にはまって動けなくなった動物を襲おうとして自分もアスファルトにはまって死んだ」と思われる化石が大量に見つかっているらしく、そんなツメの甘さがDIO様によく似てゲフンゲフン。ドブに落ちるシベリアンハスキー(『動物のお医者さん』の)か。

……新しい封神演義のアニメでも子安さんが趙公明をやらないかな。でもそもそも趙公明の出番があるかどうかも怪しいし、あのアニメのスタッフが昔のアニメやゲームで好評だったキャストをまた起用するような粋な計らいをするとは思えゲフンゲフン。

もしも4部が海外ドラマ化されたら

デスノートがアメリカで実写化され、ネット配信されていますね。
いっそジョジョ4部もスペインでロケをするくらいなら、舞台を丸ごとアメリカに移して海外ドラマ化したら「同じ筋書きの別物」として結構面白くなるのでは、と考えました。
短いエピソードが連なっているのでドラマ向きなんじゃあないかという気がしますし、「一見普通のビジネスマンが実は殺人鬼」というのは洋画や海外ドラマの設定にありそうですし。
舞台はアメリカ北東部の架空の地方都市、キングウッド。「アメリカの家は庭が広いので、殺人鬼に追いかけられても物陰に隠れたり、隣の家に逃げ込んだりしにくい」と荒木先生が著書で指摘していますが、確かに人口密度が低い分、逃げたり助けを求めたりしにくく、殺人も露見しにくいような気がします。
原作同様、イギリス系アメリカ人の血を引く日本の海洋生物学者、空条承太郎が、祖父の隠し子を探しにやってくるところから物語が始まります。
仗助は金髪リーゼントの高校生……にしてしまうと、ホワイトウォッシュだ何だとやかましいので、お母さんが日系人という設定に。名前は「ジョシュア・ヒガシカタ(ニックネームが “ジョジョ” )」とでもしておきましょうか。
他の登場人物は、

キャシー・ヒガシカタ(東方朋子): ジョシュアの母親。ニューヨークの不動産王、ジョセフ・ジョースターとの間にジョシュアをもうけた。ジョセフをずっと忘れられずにいる。

アンジェロ・ルチアーノ(アンジェロ): お尋ね者の殺人犯。キャシーの父、リョウヘイを殺害する。
姓は名前に合わせてイタリア風にし、イタリア系マフィアの名前から取りました。

ジミー・パーカー(康一君): ジョシュアのクラスメイト。小柄。人が良く、奇妙な事件に巻き込まれたり、癖のある人物に好かれたりしがち。
姓はスパイダーマンの本名から。常識人(多分)の康一君のイメージから、あまり癖のない名前にしました。

ビリー・ジョーンズ(億泰): 廃屋(と思われていた家)で父親と兄と暮らしていた、ジョシュアやジミーと同級生の黒人の少年。ジョシュアと戦闘になるが、その後ジョシュアの良き相棒に。
名前は「billion」から。最近のアメリカの映画やドラマでは色々な人種をバランス良く出さないといけないらしいので、それなら、ということで億泰を黒人にしました。もっともそれはそれで「何で黒人がアホの子の三枚目枠なんだ!」と問題になるかもしれませんが。

ブランドン・ジョーンズ(形兆): ビリーの兄。吸血鬼DIOの肉の芽で怪物になってしまった父親を治せるスタンド使いを見つけるために悪事を重ねていた。弟をかばって死亡。

モーリス・リバージュ(露伴): フランスから来た漫画家。子供の頃キングウッドに住んだことがある。面白い漫画を描くためなら何でもする変人だが、自分が15年前の殺人事件の生き残りであることを知り、キングウッドで起こる連続殺人事件の謎を追いかけ始める。
姓はそのまんまフランス語で「岸辺」という意味です。フランスはバンドデシネの国ですし、「フランス人は海に飛び込むなと言われると飛び込んでしまう」という国民性ジョークが露伴のイメージにぴったりだったので。

ドゥルガー・パテール(由花子): 艶やかな黒髪が自慢のインド系の美少女。だが性格はエキセントリックで凶暴。ジミーを熱愛し、監禁しようとする。
ラブ・デラックスは黒髪だと映えそうなので、黒髪のエキゾチックな美人にしてみました。ちなみに「ドゥルガー」はヒンドゥー教の戦いと勝利の女神の名前です。

デービッド・ゴールドウィン(小林玉美): ジミーから金をゆすろうとしたチンピラ。ファーストネームが英雄「ダビデ王」から来ていることを誇りにしている。
「玉美の玉は肝っ玉の玉だ!」というセリフがあったので、ファーストネームに意味を持たせたくて、そして姓はキンキラキンなイメージにしたくてこの名前にしました。

トニオ・トラサルディ: 食べると体調が良くなる不思議な料理を作る、イタリアンレストランのオーナーシェフ。母国イタリアにいる弟はマフィアだという噂がある。
そのまんま。アニメのアメリカ版では、姓がファッションブランドから来ているからか「トニオ・トレンディ」という名前だったらしいですが、何だかダサい響きなので、名前も変えませんでした。

フアン・フェルナンデス(噴上裕也): ジョシュアたちの隣の高校の生徒。ハンサムで女の子にモテる。バイク事故で重傷を負ったとき、スタンドでモーリスを捕らえてエネルギーを吸い取り、彼に助けを呼ばせてジョシュアも捕まえようとするが「Mais non.(だが断る)」と拒否されてしまう。
噴上君はセクシーなラテン系男子のイメージで。

スティーブン・チャン(ジャンケン小僧): モーリスにジャンケンで勝負を挑んできた中国系(中国にもジャンケンはあります)の男の子。モーリスの強い意志の前に敗北。
これだけ色々なルーツを持つ人々が出てきて中国人が出てこないのはおかしいだろう! ということで、ジャンケン小僧は中国系にしました。

トーマス・クレトゥ(エニグマの少年): 人の恐怖する姿を見るのが好きなサイコな少年。フアンの機転とブチ切れたジョシュアの能力の前に敗北し、生きながら本にされる。
姓はスタンド名の元ネタの「エニグマ」のリーダーから。

ポール(ミキタカ): 自分を宇宙人だと言い張る謎の少年。何にでも変身できる能力を持つ。
名前は映画「宇宙人ポール」から。

ジョン・マーフィー(吉良吉影): 一見どこにでもいるビジネスマンだが、その正体は女性の手首に興奮する殺人鬼。15年前からキングウッドで殺人を続けてきた。
「ジョン・マーフィー」というのは、アイルランドでは最もありがちな名前だそうです。とにかく目立たない名前にしたかったこと、そして吉良は重ちーを殺害したときボタンを現場に残したり、康一君に免許証を見られたり、結構些細な失敗が多いので、「失敗する可能性のあるものは失敗する」“マーフィーの法則” に因んで。

レイラ・ハンセン(杉本鈴美): 15年前のジョン・マーフィーによる殺人の被害者。モーリスの家族がキングウッドに住んでいた頃の隣人。預かっていたモーリスを咄嗟に逃がし、命を救った。
元の名前に似せた響きの名前にしたくて、そして「色白で儚げな女の子」のイメージから、北欧風の姓にしました。

……といった感じ。
色々妄想していたら止まらなくなったので、ここに書き留めておきます。

『封神演義』がやってきた! 哎呀呀(アイヤーヤー)!

※ 『封神演義』(WJ版)のキャラがジョジョワールドにちょっとだけお邪魔するクロスオーバーです。



(仗助と承太郎の場合)
仗助「承太郎さん、何スかね? あれ? でかい猫と変なやつが来るッスよ」

承太郎「ああ。気をつけろ仗助、軽はずみな行動はするなよ。あいつらは危険だ。ヤバい匂いがする」

仗助「えー、本当ッスか? 考えすぎじゃあないッスか?」

黒点虎「何か変な世界に来ちゃったみたいだよ、申公豹」

申公豹「そうですね、殷とは街並みが全く違いますね。文化も違うしテクノロジーも相当進んでいるようです。せっかくだからしばらく散策してみましょう。知らない街を歩いてみるのもいいものですよ。ほら、そこの若者の衣服……それに、おかしな髪型」

仗助「(プッツーン)ああ!? てめえ、今俺の頭のこと何つった……ピエロみてえな変な格好しやがって」

承太郎「仗助! 危険だと言っただろう! 刺激するな!」

申公豹「(ビキッ)あなた、今、私の服装をけなしましたね。私が死ぬほど嫌いなことを……!もう許しません!」

仗助「面白え! やってみやがれこのくいだおれ人形! ドラァッ!」

承太郎「やめろ仗助!」

申公豹「雷公鞭!」


仗助「うーん……あれ? 俺、さっきあの変なカッコのやつのでかい雷みたいな攻撃を食らって、それから……」

承太郎「気がついたか、仗助。やれやれ、俺が時を止めてスタープラチナでお前を投げ飛ばしていなかったら、雷に直撃されて死んでいたぞ」

仗助「恩に着るッス、承太郎さん。しかしひでえことしやがる、俺たちがいたとこにクレーターができちまったッス。こんなのをまともに食らってたら……」

承太郎「凄まじいパワーだ。人間業とは思えん。スタンド……? いや、何か違うような……」


黒点虎「申公豹、あの二人、まだ生きてるよ」

申公豹「そのようですね。太公望のように雷の進路をそらしたのではなく、まるで瞬間移動したような……。実は私もあの若者の攻撃を少し食らってしまって、お気に入りの帽子がひしゃげてしまいました」

黒点虎「本当だ、ぐにゃぐにゃになってる」

申公豹「宝貝を持っているようには見えなかったのに、パワーとスピードのある、しかも目に見えない攻撃……まともに当たっていたらさすがの私も血反吐を吐く羽目になっていたかもしれません。ここには私たちの知らない面白い物が色々ありそうですよ。もう少し見て回りましょう」


(ジョセフとシーザーの場合)
姫発「ヤッホー、プリンちゃーん、遊びましょー! 金髪で青い目のプリンちゃんってのもいいもんだねえ。そこの赤毛で緑の目の君も素敵だよ、えへへ」

ジョセフ「シーザーちゃん、何だあいつ?」

シーザー「見た目からすると東洋人みてえだが、ありゃダメだ。あんなセンスのかけらもねえ口説き方でなびくシニョリーナなんていやしねえよ」

姫発「そこのプリンちゃんもこっちへおいでー!」

シーザー「でも鬱陶しいのは間違いねえな」

ジョセフ「だよな。ねえシーザーちゃん、ゴニョゴニョゴニョ……ゴニョ、ゴニョラ、ゴニョリータ!」

シーザー「(ニヤリ)ああ、やってみるか。ねえ、そこのシニョリーナ、君、きれいな目をしてるね……吸い込まれそうだ」

シニョリーナ「まあ、嬉しいわ」

シーザー「僕が魔法をかけてあげよう、プリンセス(チュッ)」

姫発「何だあのキザったらしいやつ……プリンちゃーん、あんなやつほっといて僕と遊び……あれ? あれれ? 何すんの? うわーっ!」

シーザー「考えたなJOJO、前にお前にやったみたいに波紋で女の子を操ってこいつを投げ飛ばさせるとは……。おいお前、どこから来たか知らねえが、目障りだ。ナンパするなら他所でやりやがれ」

ジョセフ「そうそう、さもないとまたこういう目にあうぜ」

姫発「痛てて……てめえらの仕業か? さてはどっかに宝貝でも隠し持ってるな? ちくしょー、覚えてろ」

周公旦「小兄様! 探しましたよ! 全く、私たちがこの世界のことを調べている間にのんきにナンパですか? いいですか、あなたは周の王なのです。もっと王としての自覚を持って下さい」

姫発「しょうがないだろ、英雄色を好むんだから」

ジョセフ「えっ……ちょい待ち、そこの老け顔の兄ちゃん。今何て言った?」

シーザー「こいつが、このナンパ野郎が王様? 嘘だろ」

周公旦「言葉に気をつけなさい。周の武王の御前ですよ」

シーザー「ヒィィーッ! 王様、とんだご無礼をーッ!! JOJO、もっと頭を下げろ!」

ジョセフ「王様! 打ち首とか八つ裂きとかは、どうか、どうかご勘弁をーッ!!」


(シュトロハイムの場合)
太乙「おや? ねえ君、もしかしてサイボーグ?」

シュトロハイム「ほう、分かるか」

太乙「一応科学者なものでね」

シュトロハイム「我がドイツの医学薬学は世界一ィィィ! 俺は自爆して頭と胸以外全て吹っ飛んだが、機械の体を手に入れて生まれ変わったのだァァァ!」

太乙「えっ!? 生身の肉体は上半身だけ!? こりゃ驚いた、どうやって生命維持を……ひゃーっ、興味深いなぁ。もっとよく見せてくれるかい?」

シュトロハイム「ナチスの科学力は世界一ィィィ! 俺の身体にはァァァ、我がゲルマン民族の最高知能の粋が集められておるのだァァァ!」

太乙「どれどれ……おおー、いやー素晴らしい、たまげたよ……武器まで内蔵されてるのか、いやはやこれはたまらないなぁ……科学者冥利につきるよ。おや? ここのパーツがちょっと劣化しているかもしれないね」

シュトロハイム「パーツの劣化? ほう、メカニックに頼んで修理させよう」

太乙「いや、私が分解して修理してあげよう! さあおいで、ここだけと言わず隅々までメンテナンスしてあげるから!」

シュトロハイム「断る! 我が軍のメカニック以外にいじらせて故障でもしたらどうするのだ! こちとら死活問題だぞ!」

太乙「いいじゃないか! よし、それなら何もしないから、せいぜいドライバーの先っちょだけ突っ込むくらいだから、私にそのナチスの科学力とやらをもっとよーく見せておくれ!」

シュトロハイム「やめろォォォ! 気持ち悪いからあっちへ行けェェェ!」

子供「ママ、あのおじちゃんたち……」

母親「しーっ、見ちゃだめよ」

シュトロハイム「そんな目で俺たちを見るなァァァ!」


(DIOの場合)
J・ガイル「なあ、すげえいい女がDIO様を訪ねてきたって本当か?」

ホル・ホース「ああ、さっきチラッと見たが、ぶったまげたぜ。この世のものとは思えねえ。おまけにすごーくいい匂いがしてよ。俺もう辛抱たまらん、って思ったら、ちょっと目が合っちまった。いやー参ったね。DIO様のお客じゃなかったら口説いてたんだがなぁ」

J・ガイル「ククク、その女が俺たちの仲間になったら、俺たちにも可能性はあるぜ?」

ホル・ホース「どうだかな? どこか東洋の国の王妃様だって話だからなぁ……ま、落とすのが難しい女ほど燃えるのは、俺もDIO様も一緒だがねぇ」


妲己「初めましてん♡ わらわは妲己、殷の紂王様の妃ですわん♡ 悪のカリスマ、DIO……あなたの噂を聞いて、興味を持ったから参りましたのん♡」

DIO「傾国の美女、妲己か……なるほど、期待に違わぬ美しさだ。そして匂い立つような邪悪な気……。いいぞ、気に入った」

妲己「うれしいわん♡ あなたも、わらわよりずーっと年下だけど、男らしくて素敵なお方……」

DIO「妲己、どうだ、私と一緒に世界を支配しないか?」

妲己「そうねん……わらわの当面の目標が達成できたら、考えてもいいわん♡ ちょっと一緒にお出かけしましょ♡ アフタヌーンティーでもどうかしらん♡」

DIO「アフタヌーンティー……懐かしい響きだが、あいにく私は昼間出かけることができんのでな」

妲己「あらん♡ それは残念♡」

DIO「……ザ・ワールド」

妲己「まあ……さっきまでそこにいたのに、急にわらわのそばに……」

DIO「妲己、もう一度言う。共に世界の支配者となろう。このDIOのものになれ。そしていずれ、私と邪悪なお前との間に子をなすのだ」

妲己「あはん♡ そういう直球ど真ん中のお誘い、嫌いじゃないわん♡ でも残念……わらわは紂王様のおそばでまだやることがありますのん♡」

DIO「そうか、残念だ。また会おう」

妲己「そうねん♡ いつかまた……」


(一方その頃、ラバソとオインゴの場合)
ラバーソール「おい、DIO様のところに来た足もパイオツもグンバツでゲロマブな女ってあれじゃあねえの?」

オインゴ「おう、確かにすげえいい女だな。噂通り、やけにいい匂いがするし」

ラバーソール「ちょっとモーションかけてみっか」

オインゴ「やめろよ、DIO様のお客だぜ?」

ラバーソール「何だよ、ビビってんのか? 声かけるくらいだったらいいだろ? やあどうも、いやー、すげえきれいな人だなと思ったら、つい話しかけたくなっちゃって」

妲己(?)「あらそう? うれしいわん♡(低い声)」

ラバーソール「げげっ! その声……あんた、まさか……男ッ!?」

妲己(?)「クックックッ……」

ラバーソール「すいませんでしたァッ! なんでもありませんッ! ……マジかよ、美人だと思ったら男かよ……俺、女装男と付き合う趣味なんてねえよ……」

オインゴ「俺もそっちの趣味はねえよ……でもまさか、DIO様はそっちもいける口なんじゃあ……」

ラバーソール「嘘だろ……」

妲己(?)「ハッハッハ、いやー最高の気分だね、この姿で人をからかうのは」

太公望「楊戩! 遊んどる場合か、行くぞ」

妲己……もとい楊戩「(ヴンッ)はいはい」

オインゴ「えっ!? 何だ今の!? あいつ、俺たちと同じ変身系のスタンド使いなのか!?」

ラバーソール「クソッ! 素顔も結構いい男じゃあねえか! 何なんだよあいつ、ふざけやがって!」


(数日後、無駄親子の場合)
DIO「おいジョルノ、何だあの変な男は?」

ジョルノ「この前偶然出会って、話してみたらなかなか面白い人だったし、父さんに関心があるみたいだったので連れてきたんです。それに、何となく父さんに似ている人だと思って」

DIO「フン、あやつのどこが私に似ているというのだ」

ジョルノ「体格は全然違いますけど、髪の毛と眉毛の色合いや、テンションの高さや声までそっくりなんです。後ろから声をかけられたとき、父さんに話しかけられたのかと思いましたよ」

DIO「WRYYYY……」

趙公明「ごきげんよう、DIO君……でいいのかな? 僕の名は趙公明。ご子息から君のことを聞いてお邪魔したよ。聞くところによるとこの前僕の友人の妲己が世話になったそうじゃないか」

DIO「妲己の友人なのか。彼女はなかなか邪悪で素晴らしい女性だったぞ」

ジョルノ「父さん、まさか僕の弟か妹をまた増やそうと目論んだりしていませんよね?」

趙公明「いや、心配には及ばないよジョルノ君。しかし妲己ももったいないことをするなぁ。君のような立派な紳士を袖にするなんて」

ジョルノ「ああ、振られたんですね、父さん……」

DIO「WRYYYYYッ! 貴様、よくも私が振られたことをジョルノにバラしてくれたなッ!」

趙公明「まあそれはさておき、この部屋のヴィクトリア朝様式の調度品、いい仕事をしているね。あそこに飾ってあるティーセットはウェッジウッド、あのオリエンタルな壺は景徳鎮か。トレビアン。ジョルノ君、君の父上はいい趣味をしておられる。彼とは仲良くなれそうな気がしているよ」

DIO「WRYYYY……仲良くできてたまるか……そうだ、趙公明といったか、ちょっとお茶でもどうかな?」

趙公明「おお、それならありがたくいただこうか」

ジョルノ「趙公明さん、ロイヤルミルクティー派でしたっけ?」

趙公明「ウィ。父上も紅茶派かい?」

ジョルノ「はい。英国貴族の家庭で教育を受けた人ですから」

趙公明「なるほど、道理で身のこなしに高貴さが感じられると思ったよ」

DIO「テレンス! 紅茶三人分と……アレを持ってきてくれ」

テレンス「え、DIO様、アレ……ですか? 本当によろしいのですか?」

DIO「うむ、アレだ。たっぷりとな」

ジョルノ「アレ……?」

テレンス「お待たせしました。お茶が入りましたよ」

趙公明「ありがとう。いい香りだね」

テレンス「それと、お茶請けを……DIO様、よろしいのですね?」

DIO「うむ。趙公明、見たところお前は少々痩せすぎのようだから、しっかり食べた方がいいと思って、栄養のあるものを出すことにしたぞ。私が手作りしたロンドン名物、うなぎのゼリー寄せだ。腹いっぱい食え」

趙公明「うっ……! これは……いやいや、でも君とは骨格が違うから、痩せているように見えても僕はこれで健康体で……」

DIO「ありがたくいただくと言ったからには食べてもらおうか。それともイギリス料理はまずくて食えないか?」

ジョルノ「父さん……彼と無理に引き合わせたのは悪かったですけど、これはちょっと……。趙公明さん、これ、バルサミコ酢をかけるとだいぶマシになりますよ」



中学生のとき大好きだった『封神演義』を、アニメ化発表の少し前から読み返しています。懐かしいキャラたちがまた動いてしゃべってくれるのかと思うと、震えるくらい嬉しいです。というわけで、クロスオーバーネタ。
DIO様の「妲己の子供欲しい宣言」はOVER HEAVENネタが元になっています。
スト様とダイアーさん、太公望が、仙桃で酔っ払いながら「くたばれ中国共◯党!」とクダを巻く話(羌族はチベットと関わりが深い)も考えましたが、色々怖いのでやめました。

(追記)2017年11月19日、後半のラバソ・オインゴ編、無駄親子編を加筆しました。何だか全体にDIO様が不憫ですね。
昔出たゲームで趙公明を演じていたのは子安さんです。DIO様もそうですが、子安さんは「華があって無茶苦茶なキャラ」が似合いますね。(エヴァでは驚くほど地味なキャラが子安さんでしたが……)
楊戩の中の人は露伴先生と同じ櫻井さんでも良かったと思うのですが、櫻井さんは四不象になってしまいましたね。

(さらに追記)このネタをmixiのジョジョコミュに載っけた時、封神を知らない人のために書いた、独断と偏見によるキャラ紹介も転載します。↓

申公豹…作中最強キャラ。宝貝(仙人の使う特殊な武器)で巨大な雷を起こすことが出来る。ピエロのような奇抜な服装をしていて、それをけなされるとすごい勢いでキレる。
黒点虎…申公豹を背中に乗せて空を飛ぶ霊獣。見た目は完全に巨大な猫。
姫発…周の武王として歴史に名を残す偉人。でも女好き。美人を「プリンちゃん」と呼ぶ癖がある。
周公旦…姫発の弟。周の宰相。生真面目で老け顔。孔子に崇拝される偉人。
太乙真人…メカオタクの仙人。人造人間の弟子がいる。
妲己…殷の王様、紂王を骨抜きにして暴虐の限りを尽くしている美しい仙女。香りを出す宝貝で人を操れる。
楊戩…主人公の片腕。何にでも変身できる能力を持つ天才。ルックスもイケメンだが若干性格が悪いのが玉に瑕。
太公望…主人公。羌族という少数民族の出身。見た目は若いが言うことが年寄りくさい。基本ぐうたらだがやるときはやる男。
趙公明…なぜかヨーロッパの貴族のような見た目と立ち居振る舞いが特徴。昔出たゲームでは中の人が子安さんだった。DIO様から凶暴性を差し引いてきらびやかさとバカバカしさを大幅に足したような人物だと思えばまず間違いない。

荒木荘ネタNo. 144 「リアリティの男」

億泰「吉良、大変だ!露伴が万引きで捕まったらしいぜ!」

吉良「しょうがないんじゃあないか?次のエピソードで万引き常習犯の主婦の心の闇を描くそうだから」

億泰「ふーん、そうなのかぁ」



億泰「吉良、大変だ!露伴がモヒカンにしたらしいぜ!」

吉良「しょうがないんじゃあないか?次の読み切りでモヒカン族が出てくるらしいから」

億泰「ふーん、そうなのかぁ」



億泰「吉良、大変だ!露伴が腹に爆弾を巻いて飛行機に乗ろうとして身柄を拘束されたらしいぜ!」

吉良「しょうがないんじゃあないか?新キャラにテロ組織の一員だった暗い過去があるやつを出すそうだから」

億泰「ふーん、そうなのかぁ」



億泰「吉良、大変だ!露伴が間田にでかい鳥をけしかけたり、担当編集の京香さんを車ごと火あぶりにしようとしたりしてるらしいぜ!」

吉良「しょうがないんじゃあないか?次回作は地獄が舞台だそうだから」

億泰「ふーん、そうなのかぁ」



億泰「吉良、大変だ!露伴がスネ毛を脱毛して毛穴にかいわれ大根の種植えて、上からセメントで固めちまったらしいぜ!」

ディアボロ「吉良なら今日から出張で3日間留守だぞ?」

億泰「そ…そうか。ハハハ」




あけましておめでとうございます。新年一発目の更新がこんなんでいいんだろうか。
アニメ最終話で唐突に露伴先生の万引き事件が表沙汰になりましたが、露伴先生のことだから「お金がなくて」とか「スリルが欲しくて」ではなくリアリティのためにやったことなんだろうなと思いました。
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パクチー

Author:パクチー
関東から奈良県に引っ越しました。
旅と動物とウンまぁぁ~い物を愛する既婚女性。

ツイッターはこちら。https://twitter.com/ricecooker1229

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